井堂雅夫作の木版画

学芸大学駅近くの目黒区鷹番で井堂雅夫作・200部限定の木版画「狼森と岩手山」を買取りました。

井堂雅夫氏は1945年生まれの木版画家です。終戦直後に中国で生まれ、引き揚げたのちは盛岡市で少年時代を過ごしました。15歳を過ぎてから京都市に移り、染色家である吉田光甫に弟子入り、木版画の制作をスタートさせたのは1972年からとされています。
日本版画協会や日動版画グランプリなどで立て続けに入選し、1996年の宮沢賢治生誕百年祭では花巻市公式のポスターデザインを、また2003年の近畿版ふるさと切手では4種の版画が用いられたりと、華々しく活躍しています。
井堂氏の版画は、緑の使い方、色合いが特に美しいとされており、海外では「IDO GREEN」と呼ばれるなど作家のアイコン的カラーとなっています。こちらの「狼森と岩手山」においても、雲の影が落ちる濃い緑と針葉樹らしい黒々としたグリーン、中央に配置された若々しく明るいグリーンとの対比が、作品のアクセントになっているのがお分かりいただけることと思います。森がせおう山の岩肌も、絶妙な色合いのグリーンで構成されており、まさにIDO GREENを堪能できる作品といえます。
作品は限定20部制作で、サイズは32×41cm。雄大な岩手山の自然が、ぎゅっと閉じ込められています。

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