青手古九谷大皿

東京都品川区小山で青手古九谷の芭蕉図大皿をお買取りしました。

九谷焼は、江戸時代に加賀藩が窯を開いて作った陶磁器です。有田で作陶の技術を学んだ後藤才治郎を招いて九谷村で開窯しましたが、わずか100年足らずで廃窯になってしまいます。
なぜ廃窯したのか理由はわかっていませんが、この100年の間に作られた九谷焼は、古九谷として現在も珍重されています。

九谷焼にはさまざまな技法があり、金を配した金襴手や、赤い絵の具で細かな線描をつけていく赤絵が有名です。今回の青手も九谷焼の技法のひとつです。
青手は、緑色の絵の具を配して絵付けします。白い部分をほとんど残さないほど、ぎっしりと全体に色絵具を塗っていくのが特徴で、これを”塗り埋め”といいます。
余白を残さないという点で、他の焼き物にはあまり見られない、九谷焼独特の技法でもあります。
黄色や緑色、紫色などの色を計算し尽くして組み合わせることで、より鮮やかな発色を生み出すデザインが青手の魅力でしょう。

今回のお品物は、芭蕉をモチーフにした古九谷の青手です。
黄色や緑色、青色が見事に配置され、ダイナミックさを感じるお品です。尺二寸(約45.5cm)を超える大きな皿で、安政六年の箱書きがある古箱が付いていました。

品川区陶磁器