骨董品を売りたいと思ったら、最初にやるべきポイント

骨董品を売りたいと思ったら、最初にやるべきポイント

骨董品や古美術の収集を趣味とされている方の場合、気に入った商品を集めているうちに収納スペースがなくなったり、高額な商品を購入するためにこれまでに集めた骨董品を一度処分して、現金化したくなったりすることがあるでしょう。

そのような時、どういった準備を進めるべきでしょうか。できるだけ高価買取が叶うような方法をお伝えいたします。

まずは手放す骨董品を決める

当然ながらどの商品を手放すのかを決定する必要があります。どれぐらいの現金を作る必要があるのか、またはどれぐらいのスペースを空ける必要があるのかなど、手放したい理由にあわせて売却骨董品を決めていきます。

長く使っていない骨董品を手放す

困った!どの骨董品も手放すことができない!
福助
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そのようなときは、ずっと飾っていないものを優先して手放すのがひとつの方法です。

もうずっと箱にしまわれたまま、倉庫や押入れの奥にしまってあるものを手放してしまうのがひとつの方法です。最近ブームの断捨離などでも採用されている方法で、「いるか、いらないか」で判断するのではなく、「使っているか、使っていないか」で判断するのです。

どんなに思い入れがあるものでも、結果的に収納しっぱなしでは持っていても意味がないのかもしれません。ここは思い切って一度処分し、その現金を使って別の骨董品に変えてしまうという選択もあるのではないでしょうか。

注目されている商品があるなら優先する

うちにある美術品の作家が賞を獲得したらしいんだけど
福助
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一時的に、その方の作品の値が上がる可能性が高いです。今が売り時ですので、早めに手放しましょう。

作家が制作した美術品などの場合、その作家が何らかの事情で注目を浴びているなら、それを優先して売却することで高価買取が実現することがあります。

何かの賞を受賞したとか、何かのイベントで作品が使われたなどとなると一気に知名度が上がり、一時的でも高値になることがあるのです。ブームが去れば、また価格が落ち着いてしまいますので、有益な情報を聞きつけた場合は、すぐに売却を検討することをお勧めします。

査定額を聞いて相談しながら決める

査定額を聞いてから、どの商品を手放すか決めたいな。

福助
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納得できる売却ができるよう相談に乗らせていただきますので、ご安心ください!

骨董品にはそれぞれ思い入れがあり、なかなかどの商品を売却するのかが決められないという方も多くいらっしゃいます。このような場合、鑑定師を自宅に呼び、鑑定額やその作品を取り巻く環境などを聴きながら、どの商品を売却するかを決める出張査定などの方法があります。

どの骨董品店でも対応してくれるわけではありませんが、快く対応し親身になって考えてくれる業者もあります。ぜひその旨を伝え、相談してみることをお勧めします。

付属品を確認し、ひとまとめにする

付属品はセットで保管しているから大丈夫。
福助
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それでも今一度、ご確認ください。意外に間違った組み合わせになっていることがあります。

骨董品を高値で買い取ってもらうには、付属品や外箱を全てセットしておくのが基本です。ただ、複数のものを同時に飾っていたり、何らかの事情で他の人に収納を頼んでいたりすれば、本来のセットで保管されていないこともあります。間違ったセットであれば付属品の価値は非常に低くなってしまいます。

そのような事の無いよう、ぜひ、ご自身の目で不足がないか、鑑定書などがそろっているかをご確認ください。もちろん、どうしても見つからない場合は、そのまま査定することも可能です。「すべてのものがそろっていないと買い取れない」と言うことはありませんので、ご安心ください。
また、内容を確認されるときに、破損の有無も確認し、鑑定士にお知らせいただけると印象がよくなります。

購入時の情報を整理しておく

購入時の情報はあったほうがいいの?
福助
福助
はい。ぜひ情報をお聞かせください。鑑定書などがあるなら、それも一緒に見せてください。

骨董品収集がお好きな方は、購入時の情報などをまとめる台帳などを作っていらっしゃる方が多いようです。ぜひ、そこに書かれている情報を鑑定士にお知らせください。手帳などに書かれている場合、メモなどに転記しておいていただけると助かります。また、購入時の鑑定書などがある場合は、それも一緒にお渡しください。査定の参考になるはずです。

もちろん、それらの情報がなくても査定することは可能です。お手元にない、またはどこかにあるけどすぐには見つけられないという場合には、特にご開示いただかなくても問題はありません。鑑定士が責任を持って見積もりをするでしょう。

磨いたり洗ったりはNG。ほこりを払う程度にする

思った以上に薄汚れてるんだけどメンテナンスしたほうがいいかな?
福助
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骨董品収集が趣味の方でも、メンテナンスにより価値を下げてしまうケースがありますので注意が必要です。

骨董品収集がご趣味の方であれば、できるだけコンディションの良い状態で保管をしておくことが、高価売買の秘訣であることはご存知だと思います。そのため査定をする前に、表面の埃を払ったり、保存用の布などに入っている時は綺麗に入れ直すなどの作業を、ぜひ行ってください。ただし、洗ったり磨いたりことは避けてください。これにより傷がつき、評価額が下がってしまうことがあるからです。

また、何らかの事情で汚れがついてしまったり、傷がついていたりすることがあります。このようなとき、その傷を隠そうとご自身でメンテナンスをする方もいらっしゃるのですが、これも価値を下げる原因となってしまいます。どうしてもメンテナンスをしてから手放したいという場合、 鑑定士にその方法を相談し、適切なアドバイスを受けてください。

専門業者の選択

骨董品の価格は、依頼する業者や査定をする鑑定士によって査定額に差が出ることはご存知だと思います。そのため、どの骨董品買取業者に依頼を出すのかを慎重に選ばなければなりません。

骨董品を購入したディーラーを選ぶ

売却の業者はどこにすればいいんだろう?
福助
福助
買い取ったときのディーラーさんに声をかけるのも、ひとつの選択ですよ

骨董品を購入したディーラーと信頼関係にあるのであれば、その業者に再び声をかけるのがよいでしょう。その商品の特性を理解していますし、お客様との関係性を重視し、それなりの金額提示をすることが期待できます。

ただし、そこが廃業している場合や、他の人の意見も聞いてみたいという場合、新たに鑑定業者を探すことになります。

手元の骨董品に強い業者を選ぶ

他の業者の意見も聞きたいんだよね。
福助
福助
お手元の骨董品に強い鑑定士がいる業者を探してください。

新たに骨董品買取業者を探すときは、そのジャンルに強い鑑定士が所属する業者を選んでください。真贋を見極める力だけでなく、市場を理解している人の方が適正な価格を提示できるからです。これは口コミで探すこともできますし、WEBを利用して探すこともできます。

骨董品は購入時と比べ、売却する時の方が鑑定額は安くなることがほとんどです。特にバブル期はすべてのものの価格が高騰していたために、今査定をするとがっかりされる方も少なくありません。でも、その価格になった理由をきちんと説明してくれることで、不満は解消できるでしょう。気持ちよく手放すために、信頼関係を結べるような業者を見つけ出してください。

まとめ

趣味で集めた骨董品を手放す事情はさまざまでしょう。どんな事情があるにせよ、せっかくの骨董品を手放すわけですから、少しでも高額に買い取って欲しいと思うのは当然のこと。慎重に準備を進めながら、信頼できる業者を探し、気持ちの良い取引を目指してください。

次に新たな骨董品を購入したい場合、売却と購入を同じ業者で進めることで、値打ち感のある気持ちの良い取引ができることもあります。最終的に大切なのは業者選びです。ぜひ納得のできる業者を探してください。