白山松哉

白山松哉:独創性とモダンな造形で人気の高い明治期の蒔絵・漆芸家

白山松哉(しらやましょうさい)は、明治・大正期に活躍した蒔絵師です。

蒔絵を小林好山に学び、椎朱・椎黒・螺鈿の技法を蒲生盛和に学びました。 漆芸と蒔絵にすぐれ、第二回内国勧業博やパリ万博で数々の賞を受賞。

東京美術学校(東京芸大の前身)漆芸科の教授をつとめ、守屋松亭、鵜沢松月といった優秀な後進を育てました。1906年(明治39年)に帝室技芸員に任命。蒔絵・漆芸家としては4人目にあたります(さきに、柴田是真川之辺一朝池田泰真が任命されている)。

白山松哉の作風は無駄がないシンプルさと独創性につきます。代表作には、梅蒔絵硯箱、鳥蒔絵螺鈿八角形菓子器(東京国立博物館が所蔵)などがあり、とくに小品に技術の冴えが見られました。

技術的には蒔絵・螺鈿・塗のどれもが優秀ですが、特に研出蒔絵(とぎだしまきえ)の技術の高さは目を見張るものがあります。

研出蒔絵は蒔絵の技法のひとつで、漆の地の上に絵漆でモチーフを描いた後、絵漆が乾く前に金銀の粉や色粉を蒔くものです。最後に透き漆か黒漆を塗って磨き、絵漆のモチーフをうっすらと透かして見せるという高度な技法です。

この研出蒔絵の技術を駆使した白山松哉の作品の数々は深い気品をたたえ、完璧なフォルムです。妥協を許さない技術力の高さは今も多くのファンを引き付け、骨董市場では非常な高値が付く名工です。

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