・安南焼(あんなんやき)
ベトナムで焼かれたやきもの。安南染付・安南赤絵など。滲んだ線の染付は絞り手といって茶人に好まれた。

・イエローホーソン
地色が黄色の素三彩。ホーソンは山査子のことで、これに似た梅樹が描かれたためにこの名がある。

・影青(インチン)
青みを帯びた清爽な白磁。日本では青白磁という。

・雲堂手(うんどうで)
渦巻き状の雲文に楼閣や龍を配した文様で、明代の景徳鎮民窯で焼かれた青花。

・灰陶(かいとう)
灰黒色をおびた土器の中国での呼称。日本の須恵器にあたる。

・灰釉陶(かいゆうとう)
人工的に灰釉をかけた陶器。

・掻落とし(かきおとし)
白化粧を線あるいは面で削り落として文様をあらわす装飾法。

・加彩灰陶(かさいかいとう)
灰陶の表面に白土を塗り、絵具で文様を描いたもの。秦の始皇帝陵の兵馬俑もこれである。

・還元炎焼成(かんげんえんしょうせい)
酸素が不十分な状態で焼くこと。粘土中の鉄分は青みを帯び、酸化炎焼成では赤身を帯びる。

砧青磁(きぬたせいじ)
南宋の龍泉窯でつくられた白みある青色に発色した上質の青磁。日本の茶人が呼んだ語。

・銀化(ぎんか)
鉛釉陶やガラスが時代を経て変質し、表面の一部が銀色を呈する現象。

・鈞窯(きんよう)
①河南省禹県の八卦洞窯などの古窯。金代に鈞窯に属した。
②澱青釉・月白釉ともいう失透性の白濁釉をかけたやきもの。反射光で青白く、透視光で淡褐色を見せるオパール現象により、神秘的な美しさをあらわす。

・金襴手(きんらんで)
金箔や金泥で装飾したやきもの。色絵に金彩を施した赤絵金襴手、色無地の上に施した萌黄地金襴手・瑠璃地金襴手などがある。

・紅陶(こうとう)
赤い色をした素焼きの土器

・古越磁(こえつじ)
魏晋南北朝時代に浙江省地方で製造された越州窯青磁。

・黒陶(こくとう)
黒い土器。窯のなかを還元状態にし、煙の炭素を器肌に付着させる。龍山文化期に多くつくられた。

・古月軒(こげつけん)
清の雍正官窯でつくられた絵付磁器。粉彩の一種。純白の磁肌に花鳥山水を細密に描き、詩句をそえて落款を押すなど絵画のような表現をした。

・五彩(ごさい)
明代に完成された装飾法で白磁に上絵付けすること。赤絵、色絵。

・古染付(こそめつけ)
明末の景徳鎮民窯の青花。

・粉引(こひき)
鉄分の多い胎土にした白化粧が、白い粉を吹いたような感じのもの。

・彩陶(さいとう)
彩文土器。土器の表面に模様を描いたもの。仰韶文化期につくられた。

・酸化炎焼成(さんかえんしょうせい)
十分に酸素がある状態でやきものを焼くこと。
→還元炎焼成

・三彩(さんさい)
素地に直接、緑・茶・白・藍などの低火度釉をかけて焼いた陶器。

・祥瑞(しょんずい)
明末の景徳鎮民窯で焼かれた亀甲や丸文つなぎの幾何学文様をもつ上質の青花。日本からの注文でつくられた。

・白化粧(しろげしょう)
有色素地の表面に白泥を掛けて白いやきものにすること。化粧掛け。

・辰砂釉(しんしゃゆう)
還元炎で赤く発色する高火度の銅釉。宋代に始まったといい、元の鈞窯、明・清の官窯で行われた。

・宋胡録(すんころく)
タイのスワンカローク窯のやきものを、日本の茶人が呼んだ語。鉄絵の小さな蓋のものを香合に見立て珍重した。

・青花(せいか)
白素地に酸化コバルトで絵付けをし透明釉をかけ焼いたもの。染付。

・素三彩(そさんざい)
白磁の素焼き素地に黄・緑・紫色の低火度釉で全面に文様を描いた焼いたもの。明後期から清代につくられた。

・玉縁(たまぶち)
壺や碗などの口縁を厚く丸くして断面が玉のようにみえるもの。

・天龍寺青磁(てんりゅうじせいじ)
元から明初期に焼かれた龍泉窯の濃い黄緑色をした青磁。日本の茶人が呼んだ語。

・豆彩(とうさい)
青花の文様の輪郭線のなかを、赤・緑・黄・紫の釉で埋めたもの。闘彩。

・鉛釉(なまりゆう)
酸化釉などを溶媒剤にして700~800度の低い温度で溶ける釉薬。緑釉陶・唐三彩などに用いられた。

・南京赤絵(なんきんあかえ)
明末から清初の景徳鎮民窯の赤絵に対するわが国の呼び名。

・秘色青磁(ひしょくせいじ)
晩唐から五代にかけてつくられた青緑色の優美な越州窯の青磁。

・芙蓉手(ふようで)
明代万暦ころに始められた皿の意匠。皿の見込みに円窓をとり、周辺部を八等分し、花や宝文を描いたもの。

・粉彩(ふんさい)
白磁の上に白い琺瑯質の釉をほどこし、それをキャンバスとして多彩の色絵を描く技法。清代の景徳鎮で盛んにおこなわれた。

・粉青沙器(ふんせいさき)
素地に白化粧をほどこし透明な灰青色釉をかけた磁器質のやきもの。朝鮮王朝時代に白化粧を基調とした装飾技法でつくられた。日本でいう三島。

・ミナイ手(みないで)
12世紀頃から13世紀中頃にイランなどで作られた多彩の色絵陶器。低火度釉で上絵付けをする。

・明器(めいき)
墳墓に埋葬する副葬品。ふつう死者に供える器皿・俑・動物・家屋類の模型をいう。

・釉裏紅(ゆうりこう)
素地に酸化銅で絵付けをしたうえに透明釉を掛けて還元炎焼成し、釉下に淡紅色に発色させること。

・俑(よう)
人をかたどった像で、主として噴墓に副葬された。

・溶媒剤(ようばいざい)
釉を溶けやすくする材料。

・ラスター彩(らすたーさい)
イランで発達したイスラム陶器の装飾法。白釉陶に硝酸銀や硫化銅の顔料で絵付けをし、低火度の還元炎焼成で金属的な輝きを生ずるもの。

・呂宋壺(ろそんつぼ)
中国南部で焼かれ、フィリピン経由で輸入された壺。桃山時代に葉茶壺として日本人茶人に珍重された。

関連リンク