西川寧 買取

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西川寧について

西川春洞を父にもつ昭和の三筆のひとり、「書の巨人」

西川寧(にしかわ やすし 1902-1989年)は、2,000人の門下生を抱えていたといわれる書道界の大家、西川春洞の三男です。東京市向島区に生まれ、手島右卿、日比野五鳳とともに昭和の三筆として数えられました。当初は吉羊という号を用いており、ほかに靖庵という号も用いています。父である春洞の手ほどきにより、寧は幼少時より書に親しんで過ごしました。5歳頃にはすでに篆刻に興味をもち、父から指導を受けていたといわれています。13歳の時に父であり師匠である春洞と死別し、その後は篆刻の研究、中国東晋の書家である王羲之(おう ぎし)の研究などに没頭しました。慶應義塾大学文学部を卒業後に予科の講師となり、その後同大の教授となっています。作品には、掛軸や色紙などがあります。
さまざまな書家のあらわした作品から学ぶうち、清末の書家である趙之謙(ちょう しけん)の書と出会い心酔。以後は之謙の書法を真似て独自の筆を確立しようと試行錯誤を重ねました。外務省の在外特別研究員として、留学先の北京を拠点として中国各地の史蹟や古碑を訪れるなど、精力的な研究活動がよく知られています。それまであまり取り上げられることのなかった篆書や隷書に近代的な解釈をくわえた書法や、六朝の書風をベースとした大胆な楷書は、当時の書道界に衝撃をもって迎えられました。戦後も中国やヨーロッパ諸国を訪れて書道史の研究を続け、この功績によって「書の巨人」と称され、書家として初となる文化勲章の受章者となっています。

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