冷泉為恭の買取

冷泉為恭:平安時代をしのび、復古大和絵をあらわした絵師

冷泉為恭(れいぜい ためちか 1823-1864年)は、幕末期に公家に召し抱えられた復古大和絵の絵師です。京狩野の絵師である父と俳人の母の元に生まれ、狂言師の道を進むようにという親の希望を曲げて絵師になりました。

律令制の下において天皇の秘書的な役割を果たしていた蔵人所衆の岡田氏に養子入りした関係で、岡田為恭、遠い先祖である菅原為恭などと署名した絵画も多く残されています。また、養子に入る以前は、名前を「ためたか」と読ませていたともいわれています。

復古大和絵派は、土佐派出身の田中訥言(たなか とつげん)を中心としており、古典的な大和絵の復興を通じて王政復古運動へ参加、尊王思想をもっていました。

ある時、為恭は京都所司代の所有作品「伴大納言絵詞」の模写をおこないましたが、これが過激な尊王攘夷思想をもつ者の耳に入り命を狙われるようになりました。
京都所司代に近づくことで、佐幕派つまり幕府側の味方ではないかと疑いをかけられたからです。為恭は逃亡生活を余儀なくされ、隠遁生活を送らざるを得なくなりました。

しかし身を隠しても追求は厳しく、尊王攘夷を掲げた追っ手によって命を奪われたといわれています。
高級な絵の具をふんだんに用いた濃彩画を多く描き、障壁画や掛け軸に用いられる仏画もあらわしました。

重要文化財「大樹寺大方丈障壁画」、重要美術品である「年中行事絵巻」や「山越阿弥陀図」などが代表作として知られています。

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