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八木一夫について

自由で前衛的な走泥社を結成したオブジェ焼きの名手

八木一夫(やぎ かずお 1918-1979年)は、陶芸家八木一艸(やぎ いっそう)を父にもって京都市東山区に生まれた陶芸家です。京都市立美術工芸学校彫刻家を卒業後、商工省陶磁器試験所の伝習生として、また日本陶彫協会で陶芸を学びました。1939年に補充兵として入隊するも病により一年で除隊、戦時中は小学校や中学校の図工科教員などを勤めます。戦後は教職を退き、陶芸に専念しました。日展に作品を出品するほか、中島清、山田光ら若手の陶芸家とともに「青年作陶家集団」を創立、趣意書の発表などもおこないました。そしてこの集団解散後、より自由な陶芸を志す前衛的な美術陶芸グループである「走泥社」を結成、新たな陶芸分野としてオブジェ焼きというジャンルを切り開きました。
国内だけでなく、フランス、イタリア、チェコなどの作品展や陶芸展に出品し、グランプリを受賞しています。京都市立芸術大学の教授となってからは大学シルクロード調査隊隊長としても活躍し、イラン、アフガニスタン、パキスタンなどに赴きました。一夫の代表作は「金環触」、「雪の記憶」、「素因の中の素因」、「メッセージ」などです。陶磁器といえば器などに代表される日用品のイメージが強かった時代に彫刻的な芸術作品としてあらわしたことは、戦後の陶芸史における大きな足跡といえるでしょう。また、1971年第11回オリンピック冬季大会の入賞メダルのデザインを担当したことでも知られています。

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