藤原雄

藤原雄:隻眼のハンデを乗り越え国際的に活躍した備前焼の人間国宝

藤原雄(ふじわら ゆう 1931-2001年)は、備前の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝である父、藤原啓(けい)の長男として岡山県和気郡(現備前市)に生まれました。

隻眼というハンデを乗り越えて勉学に励み、明治大学文学部を卒業後にはみすず書房編集者として勤務しますが、父の病気にともなって帰郷します。

父、啓が回復してからは助手として陶芸の世界に入りました。
人間国宝である父の下で備前焼の技法を学んだ雄は、日本伝統工芸展、現代日本陶芸展に入選、バルセロナの国際陶芸展でグランプリを受賞し、陶芸家としての名声を獲得します。

国内のみならず米国、カナダ、メキシコ、スペインなどで備前焼講座や個展を開くなど、ワールドワイドに活躍した作家として知られています。世界に備前焼を普及させるという思いをもち、積極的に海外に出て活動していきました。

備前の土の味を活かしながらも、透かし、箆目(へらめ)や線彫といった要素を加味した創作性が、雄の作品の特徴です。

途中から壺の制作に特化しており、その豪放な印象の壺で新境地を開拓、高く評価されました。

藤原雄 備前砧花入
藤原雄 備前砧花入
藤原雄 備前砧花入をお買取りいたしました。 藤原雄(ふじわらゆう)は、昭和から平成にかけて活躍した備前焼の陶芸家です。 1932年...
 
備前焼中興の祖である金重陶陽や父である啓の「茶陶としての備前焼」に敬意をはらいつつも、独自の世界を切り開いた芸術性、そして海外へ向けた継続的な備前焼の普及活動により、父、啓と同様に備前焼の人間国宝になりました。

主な作品として「備前大壺」、「備前窯変花入」、「備前擂座(るいざ)大壺」などがあります。

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