楽吉左衛門

楽吉左衛門:現在まで15代に渡って続く楽焼樂家の名跡

楽吉左衛門(らく きちざえもん)は、楽焼の茶碗師の樂家が襲名している名称です。

茶碗師は、表千家、裏千家、武者小路千家の「三千家」に出入りする茶道具職人をさす千家十職(せんけじっそく)の一つです。ほかに釜師、指物師などがあり、現在樂家は15代が吉左衛門として活動しています。

「吉左衛門」は代々襲名している名称ですが、代によって作風や用いている釉薬はそれぞれ趣がまったく異なります。それらを区別するために、後世では「入」の字に入った隠居後の名前がよく使われます。

隠居後の名前が贈られるようになったのは3代目からで、順に道入(3代)、一入(4代)、宗入(5代)、左入(6代)、長入(7代)、得入(8代)、了入(9代)、旦入(10代)、慶入(11代)、弘入(12代)、惺入(13代)、覚入(14代)と呼ばれています。

15代楽吉左衛門は、東京芸術大学美術学部彫刻科を卒業後にイタリアへ留学して研鑽を積みました。
帰国後は、陶芸制作のかたわら、京都市立工業試験所で釉薬の研究もおこないました。
伝統を継承しつつ前衛的な作品を発表し続けています。

その活動は国内にとどまらず、1997年に楽焼を陶磁器として初めて海外へ紹介する「RAKU, A Dynasty Japanese Ceramists」展を開催、イタリア、フランス、オランダを巡回して好評を博しました。
国際的な活躍が認められて、2000年にはフランス政府より文化勲章シュバリエを贈られています。

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