華やかで美しい宝石はいつでも人気のアイテム。ダイヤモンドやルビー、サファイアのリングなどをお持ちの方が多いでしょう。しかしジュエリーデザインが古くなったから手放したい…という方も、とても多いのです。
そこで「宝石買取」について、以下の4点からご説明いたします。
- 高く売れる宝石7種類
- 高く売れるアクセサリー5種類
- 使わなくなった宝石は、査定に出すことをオススメ
- 宝石を売るなら、鑑定経験豊富な専門店がおすすめ
宝石は「天然石」「質の良い原石」というだけでは高額査定されません。石のサイズや台座の貴金属によっても買取価格に差がでますし、ハイブランドのダイヤリングは依然として高値傾向です。
今すぐ査定してもらう予定がなくても、手持ちの宝石やジュエリーの相場を知っておくと、いざという時に役立つでしょう。
高く売れる宝石7種類

宝石には「人気の石」があります。そして人気の高い宝石は、どのタイミングでも高額査定です。買取価格の高い宝石を知っておけば、購入時の選択肢がより広がっていきます。
ここでは、ノンブランドのジュエリーであっても、鑑定・査定額が高い宝石7種類をご紹介しましょう。
- ダイヤモンド
- ルビー
- エメラルド
- サファイア
- アレキサンドライト
- オパール
- 翡翠
「五大宝石」のほかにも、翡翠など、日本やアジア圏で非常に人気の高い宝石もあります。ジュエリーとして楽しんだ後、売却するときのことも考えて宝石を選ぶといいでしょう。
ダイヤモンド
ダイヤモンドは宝石の中で最も高額で、もっとも人気がある天然石です。
ダイヤモンドの原石は通常、地中深くにあるため、人間が採掘できる場所で質の良い原石を見つけるのはとても困難。
手に入れるまでに大変な手間と時間がかかりますし、地上で一番硬い鉱物であるダイヤの原石をカットしたり研磨したりするのにも高い技術力が必要です。
ひとつのダイヤが指輪やネックレスなどのジュエリーになるまでには、たいへんなコストがかかるので販売価格も高くなり、買取価格も高額になります。
ダイヤジュエリーとして査定される場合は、ブランド、リングの地金、ダイヤとともにサファイアやエメラルド、ルビーなどのカラーストーンがついているかどうかなどが大きな査定ポイントです。ダイヤのグレードだけでなく、宝飾品として細かく査定してくれるお店を選ぶと査定額もあがりやすいでしょう。
ルビー
ルビーは、五大宝石のひとつです。リング等のジュエリーに加工されることの多い天然石で、とくに色がとても重要なポイントになります。
ルビーの場合、赤みがきれいで色の濃い原石が高価なものです。赤色に深みがあり、透明感があるものほど買取額も高額になります。
最高のルビーと言われるのは「ピジョンブラッド」という色合いのルビーで、赤が鮮やかで濃いのが特徴。産地としては、ミャンマーのモゴク地方のルビーが最上級だとされています。
ルビーは内包物が多い天然石ですが、お店で鑑定・査定するときには内包物についてはあまり心配する必要はありません。
もともとルビーが赤い鉱物に変化するためには、酸化クロムが内包される必要があり、それ以外の物質が宝石内部に入っているのも自然なことだからです。
買取に当たっては、内包物よりもルビーの色の美しさが重視されます。
エメラルド
エメラルドも五大宝石のひとつです。美しいグリーンが魅力の天然石で、ダイヤモンドといっしょにブローチ・リングなどのジュエリーに加工され、ハイブランドで販売されることが多い宝石です。
テリがあり、色が濃くて透明度が高いものが高級品とされ、内包物の量などによって買取額が変わります。ザンビア産のエメラルドは色むらがすくなくて高級品で、コロンビア産のエメラルドは一見すると色にばらつきがあるようですが、透明度や明るさなどトータルな面から鑑定・査定額が高い石です。
このように宝石の中には産地によって買取相場が変わってくるものがあります。購入したお店で産地を証明できる書類などをもらっているなら、査定時に一緒に出しましょう。買取価格が変わる可能性があります。
サファイア
サファイアも五大宝石のひとつです。
一般的に、サファイア=ブルーというイメージが定着していますが、原石にはイエローサファイア、バイオレットサファイア、ピンクサファイアなどがあります。
ちなみに「赤」のサファイアだけはなく、紅い色のサファイアはルビーに区分けされます。ルビーにいたらない赤は、ピンクサファイアとして扱われるのです。
指輪などジュエリーに使うブルーサファイアは、色の鮮やかさを出すために加熱処理されていることがあります。こういった処理をされていても買取相場は高額ですが、純粋な天然石である「非加熱サファイア」はもっと高価。ブルーの色が濃く、透明度と照りのある石が最高級品です。
アレキサンドライト
アレキサンドライトは、五大宝石・世界三大希少石のひとつです。産出量が少ない鉱物なので希少価値が高く、買取相場は一般的にとても高額で、ダイヤモンドと並んで「宝石の王様」と呼ばれることもあります。
この宝石は、光が当たった時に2色に変色するのが特徴。日光の下では深いグリーン色をしていますが、白熱灯の下ではバーガンディー色に変化します。指輪としてつけていると色の移り変わりが明白にわかり、神秘的なほどです。
このカラーチェンジ効果がはっきりしている原石が高級品で、査定額も高額。ただし、アレキサンドライトには「合成石」もあるので注意しましょう。おなじ品質の石でしたら、天然石のほうが高価です。
質のいいアレキサンドライト合成石はお店での販売価格も高いので、購入時には天然石かどうかを確認してから決めましょう。
オパール
オパールは、「遊色効果」で人気の宝石です。「遊色効果」とは、オパールの向きを変えたときに、赤や青、虹のような色に変化して見えること。原石に閉じ込められた珪素(けいそ)の影響で色が変わり、オパールひとつひとつに独特の色あいが見られます。
ペンダントヘッドや指輪に使われることの多いオパールは、色が複雑かつ美しいものほど高級品で、なかでも透明感のあるブラックオパールは別格です。黒地の中に赤色の遊色が見られるオパールは「レッドインブラック」と呼ばれ、買取相場でもトップクラスの価格で売買されます。
オパールの場合、ブラックオパールと淡い色合いのオパールでは買取価格がまったく違うため、「オパールだから高額査定される」とは言い切れない宝石です。
お店での鑑定に出すときには、お手持ちのジュエリーがブラックオパールかそうでないかを確認してから行くといいでしょう。
翡翠(ジェダイト)
翡翠(ひすい)は、とくにアジア圏で人気の高い宝石です。とくに昔の中国ではダイヤモンドよりも価値のある宝石とされ、質の良い翡翠は今でも買取相場が非常に高額。かつては日本も有名な翡翠の産地でしたが、現在はおもにミャンマー産の天然石が流通しています。
最高品質の翡翠である「ろうかん翡翠」は、色むらのない半透明のエメラルドグリーンで、割れや内包物などがない原石が高級品。グリーンの透明感と色が鑑定・査定のポイントで、指輪などの小さなものでも品質が良ければ高価です。
一般的に翡翠とよばれるのは「ジェダイト(硬玉)」ですが、かつてはおなじ「翡翠・玉」として扱われていた「ネフライト(軟玉)」という鉱物もあります。
ネフライトはジェダイトより安価とされますが、なかには半透明の「羊脂白玉」があり、こちらはジェダイトの高級品と同じか、それ以上の価格で買い取られる貴重品です。
高く売れるアクセサリー5種類

宝石は、一般的には指輪やネックレスなどジュエリーとして売買されます。ジュエリーは種類やブランドによる査定額の差が大きいのが特徴です。
ここでは、高額買取されやすいジュエリーの種類と人気ブランドを次の5種類からご紹介しましょう。
- リング
- ネックレス
- ブローチ
- ブレスレット
- イヤリング・ピアス
原石をカットして磨いて作り上げるジュエリーには、世界共通の人気アイテムが存在します。プラチナとダイヤモンドの指輪ならどれでも高値というわけではなく、ルビーやエメラルドなどのカラーストーンでも人気のジュエリーがあります。ジュエリーの種類やブランドで買取相場が大きく変動するので注意が必要です。
リング
リングはつねに人気のあるジュエリーです。
高額買取されるリングは、ダイヤモンドやルビー、ブルーサファイアなどの大粒の宝石がついたもの、ティファニーやカルティエなどの人気ブランドのものが中心。さらにリング台座がプラチナや22Kなど地金価値のあるものだと鑑定・査定額が上がります。
ダイヤモンドの場合は、一粒石はもちろん、0.1ct以下のメレダイヤも一石ずつ査定の対象になりますので、「石が小さいから」「パヴェダイヤだから」と心配する必要はありません。ダイヤとルビー、エメラルドが一緒についたタイプの指輪も高価買取が期待できます。
ちなみに、最近ではデザインが古くなったからという理由で、結婚指輪・婚約指輪を査定に出される方も増えてきました。
結婚指輪・婚約指輪の場合、リング内部の刻印を心配される方が見えますが、問題はありません。
指輪として再販するまえにイニシャルなどはすべて消してしまいますので、個人情報が漏れることもないのです。
ネックレス
ネックレスも人気のあるジュエリーです。ネックレスは指輪のように宝石と台座を分解しないまま、お店で再販することができるので需要が高く、買取相場が非常に安定しています。
ダイヤモンドやルビーなどの一粒石のペンダントヘッドなどは、チェーンのない状態でも高額で買取されますし、プラチナの喜平ネックレスはかなり高価なもの。さらに、ハイブランドのネックレスは、付加価値がついて高額査定されます。
なかでも高価なのが、「ティファニー(Tiffany&Co)」のダイヤ付きネックレスです。ティファニーのネックレスはハートモチーフが有名で、元の販売価格が高額なため、中古で入手したい人がとても多いアイテム。
お店においてもすぐに売れてしまうため、ダイヤのカラット数にかかわらず、高額査定されやすいものです。
ブローチ
ブローチは、幅広い年代のかたに人気のあるジュエリー。
衣服に着けて楽しむブローチには素材がたくさんありますが、高額買取が期待できるのはダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアなどの宝石がついているもの。さらに土台が18Kや22K、プラチナであれば、デザインが古くても高価になります。
もちろん人気ブランドのブローチは、購入時期が古くても鑑定・査定額が高額です。
とくに安定した人気のあるのが、日本のブランド「ミキモト(MIKIMOTO)」の真珠を使ったブローチ。
真珠は日本女性に一番似合う宝石だと言われ、根強い需要がありますし、真珠にダイヤはやカラーストーンを合わせたブローチはオーソドックスなデザインのものが多く、買取価格が下がりません。
お店に出しても飛ぶように売れてしまうので、買取相場は高いままなのです。
ただし、真珠や宝石にキズや欠けがあると買取額が下がることもありますので、使用時には注意しましょう。
ブレスレット
ブレスレットやバングルも、定番の人気ジュエリー。とくに素材がプラチナや金である場合は高額買取が期待できますので、お手元に複数ある場合はまとめて鑑定・査定に出しましょう。宝石のついていないブレスレットでも、貴金属の部分が指輪よりも大きいために地金の買取価格が高額になります。
もちろん、ダイヤモンドやエメラルドのついたブレスレットは高価買取の対象。とくにハイブランドのブレスレットは基本的な相場が高額なため、非常に高い金額で売却できます。
たとえば「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」のブレスレットは世界的に評価の高いもの。こちらのブランドはダイヤとサファイア、ルビーなどのカラーストーンの組み合わせがとても上手で、天然石の魅力を引き出しています。
またヴァンクリーフ&アーペルのブレスレットと言えば四つ葉のクローバーをモチーフとした「アルハンブラ」が有名。このブレスレットに使われるのはオニキス、カルセドニー、マラカイトなど半貴石なのですが、人気があるために、買取価格はノンブランドのダイヤブレスレットより高価なことがあります。
イヤリング・ピアス
イヤリングやピアスは、世界中で愛されているジュエリーです。とても小さく、片方だけ失くしてしまうことが多いのですが、ダイヤモンドやルビーなどの宝石がついているものは、片方でも高額買取されます。また金具部分が壊れてしまったイヤリングでも、宝石やプラチナなどの金属部分を個別に鑑定・査定するので、買取可能です。
もちろん、ブランドイヤリング・ピアスなら、もっと高値で買取OK。
たとえば「ショーメ(CHAUMET)」のものなら、使われているダイヤ・サファイアなどの価格にブランドの付加価値がつき、かなり高価な査定額になります。「リアンドゥ」のメレダイヤピアスなどは、人気があるので、買取相場は高いままです。
ただし、ノンブランドのピアスの場合は宝石や地金がないと買取がつかないケースもあります。
ピアスは他のジュエリーと違って、直接体につけるものなので、ブランドや宝石がついていないものは買い手がつかないことが多いからです。
使わなくなった宝石は、査定に出すことをオススメ

宝石は高価なもので、もっているだけで気分が上がるアイテム。しかし日常的につけるジュエリーの種類は多くありません。そこで次の2点から「使わなくなった宝石の買取」についてご説明します。
- 国内外で評価の高い「日本の宝石」は高額買取
- ハイブランドのジュエリー買取は、さらに高額
日本の宝石は売買相場が高く、買取価格がかなり高額です。
古いデザインダイヤモンドリング、豪華なエメラルドやルビーのネックレスなどは、お店で鑑定・査定に出し、買い取ってもらえば新しい宝石を購入する資金になるでしょう。
国内外で評価の高い「日本の宝石」は高額買取
日本では、現在100兆円近い宝石類があると言われます。とくにバブル期に海外から持ち込まれた宝石が、そのまま非常にいい状態のまま個人宅で眠っているのが現状です。
そこに中国をはじめとするアジアのバイヤーが目をつけ、買取額は高値傾向。また古い宝石を売却することに対する抵抗のない世代も増え、国内の中古宝石相場ぜんたいが活気づいています。
ダイヤモンドやサファイア、エメラルド、ルビーと言ったいわゆる「五大宝石」は買取相場が高くなっており、買取店での鑑定で天然石の品質が保証されれば買取額は高額です。
とくにダイヤは需要が高いので、ノーブランドであってもバイヤーにとっては損をしない宝石。買取価格が高額でも価値のある石なのです
ハイブランドのジュエリー買取は、さらに高額
ダイヤモンドやサファイアなどは人気があるので高額買取の対象。そこへブランドの価値がつけば、もっと高額で売買されます。
そもそもジュエリーの価値は「宝石の価値+ブランドのネームバリュー」が合計されたものです。最近ではさらにジュエリーの枠の地金価値も合算されます。24金やプラチナの地金も相場が高くなってきつつあるので、高価なハイブランドジュエリーは買取額の相場が全体的に上がっているのです。
ここでいう「ハイブランド」とは、いわゆる「世界五大ジュエラー」と呼ばれるもの。
ティファニー、カルティエ、ブルガリ、ヴァンクリーフ&アーペル、ハリーウィンストンの5つを指し、五大ジュエラーのものなら、ダイヤのついていない指輪でも高値で買取されます。
ただし、ハイブランドジュエリーとしての付加価値を得ようと思うなら、購入時の保証書や購入時期、購入したお店がわかるもの、外箱などの付属品を揃えて、鑑定を依頼する必要があります。
宝石を売るなら、鑑定経験豊富な専門店がおすすめ
宝石の人気は衰えを知らず、中古宝石の売買も盛ん。
それならお店へ手持ちのジュエリーを鑑定・査定に出してみようと思うかたも多いでしょう。そんなときは、買取専門店に相談されるのがおすすめです。
ここでは、買取専門店へ査定に出すメリット3点をご紹介します。
- 宝石の鑑定書なしでも高額買取
- デザインが古い宝石でも高額買取
- ルースでも高額買取
長いあいだ自宅で保管したままのダイヤモンドやサファイア、エメラルドの指輪などは、保証書やブランドの外箱が紛失していることもめずらしくありません。
その状態のお品でも高い査定額を出せるのが、宝石相場を知り尽くした、買取専門店の強みです。
宝石の鑑定書なしでも高額買取
宝石類を鑑定・査定するときは「鑑定書」が必要ということはよく知られており、リサイクルショップなどでは鑑定書がなければ非常に安い価格でしか買い取ってくれません。しかし専門店なら大丈夫。
日ごろからダイヤモンドの指輪やサファイヤ・ルビーのネックレスなどを多数扱っているお店には、宝石のグレードや売れ筋ジュエリーについての知識がある専門家が在籍しています。そのため、鑑定書なしでもダイヤやエメラルドの適正価格がわかり、高額買取が可能なのです。
もちろんブランドジュエリーなら外箱・ケースを持参するなど、付属品があればもっと高価になります。お手元の付属品は全部持って査定してもらいましょう。
デザインが古い宝石でも高額買取
使わないジュエリーとは、デザインの古いものです。リサイクル店などでは古いデザインのダイヤリングは査定額が思ったほど高くなかったということがあります。
しかし買取専門店なら、宝石は宝石として鑑定し、相場に照らして高額買取。そのあとに宝石とプラチナなどの地金を別に業者に売却するので、デザインは問題になりません。
こうやって台座とべつになったダイヤモンドやサファイア、ルビーなどはあらためてカットや研磨をしてから各ブランドへ納入、新しい指輪やネックレスとしてお店に並ぶことになります。
専門店だからこそ売却ルートが確立しており、価格を下げずに買取ができるのです。
ルースでも高額買取
「ルース」というのは、指輪の台座などにはめ込まれていない宝石のことです。
宝石は通常プラチナやゴールドの枠に固定された状態ですが、リングやネックレスとして着用するうちに、石だけが落ちてしまうことがあります。
落ちてしまった石でもダイヤモンドなどは非常に高価なものですから、大事にとってあることが多いのです。
一般的にリサイクルショップなどでは、たとえハイブランドジュエリーでも石が落ちたら、買取価格が下がります。
ジュエリーの形になっていないダイヤやエメラルド、ルビーは、買取後にお店で販売ができないからです。
しかし天然石を数多く扱う専門店では、宝石と枠がバラバラでも問題はありません。
また、いつかジュエリーにしようと思って購入していた誕生石がルース(裸石)のまま保管してあった、というケースでも高額で鑑定・査定できます。
このように、どういう状態であっても適正な価格で買取ができるのが専門店の利点です。