絵画の査定は、さまざまな項目をチェックしておこなわれます。
専門家しか分からないこともたくさんありますが、査定依頼に持ち込む前にちょっと気をつけることで、査定額アップが期待できるポイントもありますので、ぜひ参考にしてください。
資産売却?不用品処分?絵画査定は買取業者へ
絵画は価値あるものなら「資産」です。
- 持て余している絵画を売却してお金に変えたい
- 部屋を広くするために不要な絵画を買い取ってほしい
こんなお悩みをもつ方は、今すぐ絵画査定を業者に依頼しましょう。
依頼方法は大きく分けて2つです。
買取業者に持ち込む
店舗が近くにある場合は、買取業者が営む店舗へ直接持ち込みましょう。
ただし、絵画はデリケートなものです。
- 絵の具がはがれかかっている
- 紙が劣化して日光に当たると崩れそうである
- サイズが大きくて持ち運ぶと破損するかもしれない
という場合は、無理せず出張査定などを利用しましょう。
買取業者に出張を依頼する
労力をかけずに査定を依頼したいという場合に便利なのが、出張査定です。
まずはメールや電話の問い合わせから始めましょう。
- 出張可能地域はどこか
- 出張料が必要かどうか
- 交通費など実費を支払う必要があるかどうか
といった項目を業者に尋ねておくと、後の査定作業がスムーズです。
絵画査定の前にチェックする3つのポイント
絵画査定を依頼するとなったら、なるべく高額が提示されてほしいと思うのが人情です。
高額査定を実現するために確かめておくことを、3つのポイントにまとめました。
保管は適切ですか?
絵画は、ずっと暗い場所にしまいこんでおくと劣化しやすくなります。
- 半年〜1年に1回は乾燥した外気にふれさせる
- 直射日光には当てない
- 冷暖房が直接当たる場所には保管しない
- 湿気の多い場所には保管しない
大幅な褪色がみられたり、カビが生えたりすると絵画の価値は損なわれてしまいます。
日頃から適切に保管するように気をつけましょう。
絵画は清潔ですか?
埃は、絵画の劣化を招き、カビや虫を寄せつける原因にもなりかねません。
カバーのかかっていない絵画や、油彩画のように表面に凹凸のある絵画は、特に念入りに埃や塵を払うようにしてください。
額縁は捨てないで!評価の対象になります
額縁も、絵画査定のひとつのポイントになるのをご存知でしょうか。
- 留め金が壊れている
- キズや凹みがある
- 汚れている
額縁がこのような状態の場合は、修理することで査定価格がアップする可能性もあります。
ただし、修復の際に絵画を傷つけてしまうリスクもあるため、くれぐれも無理はしないようにしてください。
絵画の査定ポイントは5つ
では、具体的に絵画の査定ポイントについてみてみましょう。
絵画の買取価格を決定するためのポイントは、次の5つです。
絵画の査定ポイント1. 真贋
正確には、真贋の判定は鑑定によって調査されます。
ですが、依頼者が分かりやすいように「鑑定」と「査定」を同じような意味で使う業者も少なくありません。
場合によっては、専門機関に別途依頼して鑑定をおこなうケースもあります。
絵画の査定ポイント2. 画家名
このポイントは、
絵画を描いた画家のネームバリュー
ということです。
いうまでもないことですが同じサイズ、同じ構図であっても無名画家の作品と有名画家の作品では査定価格に大きな差があります。
絵画の査定ポイント3. 価値
絵画における価値は、
- 美術的価値
- 歴史的価値
の2つがあります。
絵画の美術的価値とは、単に美しいかそうではないかといったことだけではありません。
- 美術史的に見て貴重な絵画である
- 現在では再現できない技法で描かれている
- 希少性が高い
といった要素が美術的な価値に含まれます。
また、歴史的な価値としては、
- 美術史的な観点からみた価値判断
- 世界史、日本史的な観点からみた価値判断
の両方があります。
絵画の査定ポイント4. 流行
どんな業界にも、流行り廃りがあります。
- 書籍や映画で作品がクローズアップされ、世界的に需要が高まった
- 新たな学説や発表がなされて、作家の価値が見直された
- 現代のアーティストが好きだと公言して巷でも人気が出た
のように、美術の業界だけでなく、別のジャンルや要因によって価格が高騰する可能性もあります。
絵画の査定ポイント5. 状態
これまで挙げたポイントは、いずれも専門家でなければ分かりにくいポイントでした。
絵画に詳しくなくても唯一判断できるのが、5つめのポイントである「状態」です。
- 絵画にカビや汚れはないか
- 破れている部分はないか
- 褪色していないか
- 素人による修復や塗り重ねの跡はないか
などを基本として、状態がよいものほど高額の査定が期待できます。
専門知識がなければ査定はむずかしい
これら5つのポイントは、チェック項目があるわけではなく、すべての要素を複合的に照らし合わせ、状況に応じてみていくものです。
絵画査定は、専門的な知識と豊富な買取実績をもってこそ実施できるものなのです。
絵画査定は相談のみでもOK
ここまで読んで、「自宅の絵画も査定してもらいたい!」と思ったら、まずは気軽に問い合わせをしてみてください。
査定=必ず売らなければいけないわけではない
査定依頼を迷う理由のひとつに、
「査定をしてもらったら、必ず売却しなければならないのではないか」
ということがあります。
ですが、査定を実施したからといって必ず売らなければならないわけではありません。
- 「この値段なら、もう少し手元に置いておこう」
- 「価値が分かって良かった、ますます大切にしよう」
という結論に至ってもよいのです。
きちんとした買取業者であれば、持ち主から無理やり買い取ったり、出張した玄関先で押し買いをするようなことは絶対にありません。
絵画をもてあまして迷っているという方は、絵画査定だけでもおこなってみてはいかがでしょうか。
絵画査定は気軽に問い合わせから
業者の多くは、メールや電話、LINEなど、複数の連絡方法で査定を受けつけています。
相談だけでもOKというところも多いので、まずは気軽に問い合わせからスタートしてみてください。